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愛さずにはいられない音色。「マリンバ」を大活用したポップス15曲。


もはや国民的歌手と言ってもいい、星野源。ミュージシャンとして、俳優として、文筆家として、八面六臂の大活躍である。

そんな星野源が、インストゥルメンタルバンドSAKEROCKで活動していた時代から、たびたび演奏している、すこぶる良い音の楽器がある。

その楽器の名前は「マリンバ」

マリンバは、木琴の一種で、ピアノなどの鍵盤楽器と同じ配列の共鳴管がついた「木製鍵盤打楽器」だ。マレットと呼ばれるバチで、木製の鍵盤を弾くと音が鳴る。片手に2本ずつ、計4本のマレットを持ち、演奏することもある。


マリンバは、その素朴で、朗らかで、親しみやすい音色が特徴だ。
汎用性もあるので、クラシック音楽や現代音楽などの他、ロック、歌謡曲、ダンスミュージックなどなど、様々なジャンルの音楽で使用されている。

iPhoneのデフォルトの着信音にも採用されているので、音楽以外でも、日常の中で、マリンバの音を耳にしている人も多いだろう。


細野晴臣と星野源

マリンバは、アフリカで誕生し、その後、南米から北米と渡っていくうちに改良を加えられ、現在の形となった。そして、その過程の中で、アフリカや南米のローカルの音楽に用いられてきたらしい。そういうこともあって、西洋音楽では、エキゾ感、トライバル感を醸し出す楽器として、マリンバを使用することも多かったようだ。

多くのミュージシャンに影響を与えている、日本の音楽家・細野晴臣、1970年代にリリースした、エキゾチック音楽をテーマとした一連の作品で、マリンバを使用した。また、細野らが結成した音楽グループ、YMOのヒット曲『ファイアークラッカー』は、アメリカのエキゾチカ音楽の作曲家・マーティン・デニーによる、マリンバを使った楽曲『Firecracker』のカバーであることは、よく知られている。

星野源は、様々なインタビューで、細野晴臣に影響されて、マリンバを購入し、演奏を始めたことを公言しているが、近い将来、細野晴臣に憧れてマリンバを始めた星野源のように、星野源のマリンバにインスピレーションを受けたという、新しいアーティストが活躍する日が来るのかもしれない。


今週のTRACK SOUP PLAYLISTは、星野源の大活躍により、いま、認知度が高まりつつある、マリンバに注目しマリンバの音色が効いている& 冴えている、ポピュラー・ミュージックを集めてみました。

細野晴臣、星野源の他、素敵なアーティストによる名曲揃いです。知る人ぞ知る名曲から、世界的ヒットソングまで盛り込んだマリンバのメドレーを、じっくりとご堪能ください。

▶Spotify

▶Apple Music

▶LINER NOTES

01. 泰安洋行 / 細野晴臣
多くの音楽家、そして愛好家のライブラリに、高い確率で収められているであろう、細野晴臣の歴史的名盤『泰安洋行』収録のインストゥルメンタル曲。

02. 穴を掘る/ 星野源 

SAKEROCK時代、初期の頃から演奏されて続けているナンバーである。星野がマリンバ演奏を全開にした時代のSAKEROCKの音源は、2020年11月現在、SpotifyやApple Musicでは聴くことが出来ない。(サケロックオールスターズ名義でリリースした1枚は聴ける)

03. ユーモア / King Gnu
シンセサイザーで作られた(と思われる)、スタイリッシュなマリンバ風のリフが印象的だ。凛とした、シリアスなマリンバ。
04. STORY / never young beach
雲の隙間から射し込む陽の光のようなマリンバの音色と、リスナーの心をそっと励ましてくれる詞が共鳴して、前向きな気持ちになれる一曲。

05. 道行き / 金延幸子
背筋が伸びるようなまっすぐな歌声、音数を少なめにしたマリンバとギターの演奏が美しい。細野晴臣プロデュース、1972年リリース。

06. IWAOTONARITE / 石若駿, CRCK/LCKS
日本の音楽シーンの最先鋭、ドラマー・石若駿。King Gnuの元メンバーでもある。CRCK/LCKS は彼を含む5名の精鋭によるバンド。

07. Can't Run But / Paul Simon
サイモン&ガーファンクルのサイモンこと、Paul Simonはソロ活動では、多数のエキゾチック作品をリリースしている。本曲は、おそらく、マリンバや、マリンバに類似する複数の原始的な木製鍵盤打楽器で演奏されている。

08. Horchata / Vampire Weekend
Paul Simonから大きな影響を受けていると言われる、アメリカのロックバンド Vampire Weekendの一作。複雑なリズム、メロディに絡み合うマリンバの音の粒が楽しい。
09. Good News / Mac Miller
2018年に若くして命を落としたMac Miller。没後にリリースされたアルバム収録の一曲。穏やかなマリンバの音が琴線に触れる。コンポーザー、ポップ・クリエイターとして知られる、ジョン・ブライオンがプロデュース。ミュージックビデオも必見。

10.  Extraordinary Machine / Fiona Apple 

フィオナ・アップルは、アメリカのシンガーソングライター。こちらもジョン・ブライオンのプロデュースである。カ〜ン!と鳴る鐘の音も愉快。

11. We aren't the world(Safety Girl) /Wilco
アメリカの良心、シカゴをベースにするバンド、WILCO。曲のバックグラウンドで鳴り続ける、マリンバのトレモロ(=連続して小刻みに演奏する技法)が印象的だ。
12.  Good In Bed(Zach Wittness&Gen Hoshino remix)/ Dua Lipa
ミレニアル世代を代表するイギリスのアーテイストDua Lipa。Remixアルバム『Club Future Nostalgia』の中の1曲を、星野源がremixした。さり気なく散りばめられたマリンバの音がまさに「星野印」。

13. Lost My Mind / Lily Allen 
リリー・アレンはイングランドのシンガーソングライター。硬めのマレットで弾いたような、カリッとしたマリンバの音が印象的。

14. Shape of You / Ed Sheeran
2020年11月時点で、Spotifyの再生回数26億回以上の、大大大ヒット曲。延々とループされる、機械的なマリンバの音色はあまりに有名。

15. Love Song (Helado Negro Remix) / Devendra Banhart
オーガニック・サウンドの貴公子、デヴェンドラ・バンハートの曲を、注目のアーティスト、Helado Negroがリミックス。全てがパーフェクトな匙加減、心地よいチルソング。

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今週も読んでいただき、ありがとうございました!
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