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犬の鳴き声だって音楽に!動物の音をサンプリングして作られた楽曲のプレイリスト|TRACK SOUP PLAYLIST


メロディアスで美しい鳥の囀り、荒れ狂う猛獣の雄叫び、不気味な虫の羽音・・・。生き物は、魅力的でユニークな音ネタの宝庫だ

既存の楽曲や音源の一部を引用し、再構築する「サンプリング」の技法が、音楽制作のプロセスに取り入れられるようになって久しいが、これまでに数多くのアーティストたちが、既存の楽曲だけではなく、動物の鳴き声やノイズも音ネタとして自らの音楽に採用し、興味深い作品をつくりあげてきた。

犬が終始吠え続けているファンクの名曲から、ネコの音を必ず使う、というしばりのあるヒップホップのリミックスアルバム、一頭のブタの誕生から食肉となるまでをレコーディングして、1曲どころか1枚のアルバムを作り上げた奇抜な現代音楽など、その表現や制作手法は多種多様で奥深い。

今週の、そして第1回目のTRACK SOUP PLAYLISTは、そんな動物の音をサンプリングして作られた楽曲のプレイリストをお届けします。ロック、ヒップホップ、ダンスミュージック、現代音楽など、音楽のジャンルを越えて活用された、さまざまな動物の鳴き声やノイズのサンプリングのアイデアを堪能していきましょう!

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▼PLAYLIST+LINER NOTES

1)Riding On My Bike / Sia
世界のこどもを救うための基金に寄付するために、Atlantic Recordsからリリースされた「At Home With the Kids」というコンピレーションアルバムの中の1作品。オーストラリア出身のシンガーSia(シーア)の歌唱がキュート。犬の鳴き声の他、自転車の音などの効果音によって歌の世界観を演出している。
2)Work It / Missy Elliott
女性ヒップホップアーティストの元祖、Missy Elliotによる作品。2002年にリリースされた。リリックの中で18禁ワードを使用している箇所をかき消すため、ゾウの「パオ〜ン」という雄叫び声が被せられている。

3)La, La, La, He, He, Hee / Prince
プリンスの最高傑作との呼び声も高い、1987年リリースのアルバム『SIGN "O" THE TIMES 』からの一曲。歌の主人公は歌詞の中で自らを犬に、求愛する、きまぐれな女性を猫に例えている。鳴き声がビートとしても使われているため、曲の最初から終わりまで、犬が吠え続けるファンキーでかっこいいトラック。

4)Nightjar / Cosmo Sheldrake
ロンドンを拠点に活動するプロデューサー、Cosmo Sheldrakeによる作品。
タイトルの「nightjar」は日本名「ヨタカ」という鳥のこと。絶滅危惧種に指定されているイギリスの鳥類の声を中心に録音、再構成されたインストゥルメンタルアルバムの冒頭を飾るこのトラックには、カッコウ、短耳フクロウ、オジロフクロウ、湿地スズメバチ、ナイチンゲール、コガネムシクイ、コガネムシクイ、ヨタカの音が使われている。

5)November / Matthew Herbert
ダンス・ミュージック/サンプリング界の鬼才、Matthew Herbertによる作品。一匹の豚が誕生してから、食肉加工を経て食べられるまでの音を録音。それを楽曲として構成したアルバム「One pig」をリリースした。実験性に富んだ奇作。

6) Frontier Psychiatrist / The Avalanches
サンプリングといえば The Avalanchesだ。一つのアルバムを制作するのに数千もの音ネタを引用しているという。こちらの一曲は、アメリカの西部劇からの音声を多数引用しており、西部劇にはつきものの馬の音も効果的に使われている。日本だったらドラマ暴れん坊将軍の映像から音を抜き出して、楽曲を作っている感じだろうか。

7)Meowrly- BOOTS Remix / Run the Jewels, BOOTS
ネコ派の皆さま、おまたせしました。2015年に、アメリカのヒップホップデュオ Run the Jewelsがリリースしたアルバム「Meow the Jewels」は、収録の全曲、猫の音を使ってremixを敢行した猫アルバム。これはその中の1作品である。

8)Howl -2019 Remaster- /Jónsi , Alex Somers
アイスランドの宝、シガー・ロスのボーカリストJónsi のサイドプロジェクト。電子音や弦楽器のドローンミュージックとともに、鳥の鳴き声や生き物の鼻を鳴らす音が使われている、アンビエントミュージック。

9)Bungle in the Jungle / Jethro Tull

イギリスのロックバンドJethro Tullが、1974年にリリースした作品。ロックバンド史上初のフルートを持ち込んだライブスタイルでも知られる。曲のテーマに合わせ、ジャングルにいる獰猛な動物の鳴き声がフィーチャーされている。

10)Down on the Farm / Little Feat
Little Featは、日本のバンドはっぴいえんどにも大きな影響を与えたアメリカン・ロックバンド。カエルに「静かにしろ!」と怒るおじさんと、バカにしたように鳴き続けるカエルの掛け合いで始まる愉快な一曲。

11)V.Emily and Alice / Terry Riley, Kronos Quartet, Wu man
アメリカのミニマル・ミュージックを代表する作曲家・テリー・ライリー、弦楽四重奏団のクロノス・カルテット、そして中国の弦楽器ピパ(琵琶) の奏者ウー・マンによる作品。カエル、猫などの生き物の鳴き声、自然環境音から、生活音、そしてピパ、弦楽器四重奏を融合させたハイセンスな現代音楽。

▼Apple Music

以上、今週のTRACK SOUP PLAYLIST "犬の鳴き声だって音楽に!動物の音をサンプリングして作られた楽曲のPLAYLIST"でした。

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TRACK SOUP PLAYLISTは、毎週木曜日に配信します。来週もお楽しみに!


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